【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
御手洗から彼女達が出ていったあと、少し時間を置いてから女子トイレを出た。
外で待ち伏せをされていたらどうしよう、っと思っていた私は…御手洗を出てすぐ鉢合わせた小田切課長の姿を視界に入れて違う意味で驚いた。
──…まさかっ、聞かれた?
彼は私の顔をジっと見据えた後、何も言わずにフロアに向かって歩き始める。同じオフィスなので少し距離をあけて自分も彼に続くが、、
特に何も言われることは無かった。
しかし、昼休憩が始まってすぐ…お弁当を持って食堂に向かおうとした私のことを、、
「──…芳野」
っと呼び止めたかと思うと、すぐ側まで歩いてきてジーッと顔を見つめられる。
「あ、あの…私、また何かやらかしました?」
「……あぁ、さっきコピーしてもらった書類に不備がある。」
「えっと…じゃあ昼休憩の後にっ、」
「今すぐ、確認したいことがあるから…少し付き合え。弁当を食べながらで構わない」
課長が直々に誰かを注意する光景が珍しいのか、多くの社員の視線を浴びる中…コピー機の横の会議室に連れていかれる。
その道中で、一部始終を見ていたと思われる部長がこちらに近づいてきて、、