【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
「……正直、芳野の悪口が聞こえてきた時、、気付かないふりをして、折を見て部長に相談しようと思ってた。」
……部長に報告されなくて良かった。同期達に嫌われているなんて恥ずかしくて知られたくない。
「でも…今日の帰りにでもお前が変な気を起こしてバカな行動に走ったらと思うと、、放っておけなかった。今すぐ、改善する必要があると思ったんだ」
っと言いながらも、頭を抱えるようにして肘をつく小田切課長。正直こんな面倒事に巻き込まれるのは嫌なのだろう。過去が過去だけに尚更、、
「……芳野、お前はどうしたい?」
「………………え…?!」
「お前がアイツらを辞めさせたいとか、正当な処罰を求めるなら俺も協力するし上にも報告をっ」
「待っ、待ってください!そんな…特に気に病んだりしてる訳でもないので、現状何もして頂かなくて結構です」
「……しかし、」
「課長が把握して下さっているだけで心強いです。何かあれば、気に病む前にその都度報告するようにしますので…現状維持で、お願いします」
大事にされるとそっちの方が居心地が悪い。それになんと言っても…部長には知られたくない。社会人としてではなく個人的に…好きな人にこんな情けない話を聞かせたくないのだ。