【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜

渋々、了承してくれた小田切課長にお礼を述べてから会議室を後にした。



そのまま食堂に向かおうとしたが視線を感じて振り向くと…デスクに座ってじっと私を見つめる部長と目が合った。



……大丈夫か?


っと、聞かれているような気がしてすぐに顔面に笑顔を張りつけて小さく頷いてみせる。すると彼もまた少しだけ微笑んでくれたのでこちらもホッと安堵した。




その後会議室から出てきた小田切課長に視線をズラした部長は黙って席を立つと「小田切…」と課長に声を掛けて呼び止める。



彼らが何を話しているのかとても気になるところではあるが…その先は私が関与するようなことではない、っと言い聞かせ足早にオフィスを出た。



その後食堂で一人お弁当を食べているとスマホが震えて─…



【夕飯の買い出しはいいから、一緒に帰ろう】



っと部長からメッセージが届いて、ここで待っていて欲しい…という内容とともに会社の近くのコンビニの位置情報が送られてきた。



一緒に帰ろうと言われたのはこれが初めてだ。小田切課長に何か聞いたりしたのだろうか?


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