【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜


車を走らせた部長に「何が食べたい?」と尋ねられ…なんて答えようか迷っていると、、


「女性が好むような店選びは俺には向いていない。芳野が行きたい所があるなら言って貰えると助かる」



っと、私が答えやすいように助け舟を出してくれたので…遠慮なく食べたいものを言わせてもらうことにした。



「……お肉が、食べたいです」


口にしてから、しまった…とすぐに後悔した。この言い方だと焼肉やステーキを奢れと言っているように捉えられたかもしれない。



「それなら、どこかホテルのレストランでコース料理でも食べるか?金曜の夜だからな…予約無しで入れるか微妙なところだが、、」


「っあ……いや、嘘です。そういうのじゃ、なくて…えっと、、」


「……焼肉にするか?」


「………ハンバーグが、食べたいです。」



ちょうど赤信号で止まった車のすぐ近くにある大きな看板を指さした。某チェーン店のハンバーグの写真がデカデカの掲載されている看板。



コース料理の最後に出てくる少量のお肉料理や、ちまちまとお肉が焼けるのを待つ焼肉屋さんより…大手チェーンのハンバーグの方がコスパもタイパもいい。それに何よりも……美味しい!!!


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