【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
服を脱がせようとしていた手を止め、私の髪をそっと撫で始めた部長。
「ずっと、黙ってたことがある…出張から帰ったらちゃんと話そうと思ってたんだ」
出張に行く前、確かに話があるとは言ってたけど…まさか出張前から立花さんと関係があったとか?!それで呪いが解消されてっ、、
「ここに、沙奈が住み始めたあの日…初めてお前が俺の身体に触れたあの瞬間から、、本当は今と同じように反応してた。沙奈のことを求めて…身体が疼いて止まらなかった」
──…どういう、こと?
「でも、そのことを知ったら…律儀なお前のことだ。治ったなら直ぐにでも出ていくと言い出しそうで…黙ってた。」
「…私が、お金も家も失くした後だったから?」
「勿論それもあるが…理由はもっと別、俺の個人的な私情で…沙奈をこのまま手放すのは惜しいと思った、それだけの理由だ」
「…難しくてよく分からない。ハッキリ答えて」
「これでもまだ分からないか?要するに、ただの部下としてお前のことを見られなくなった。一人の女性として、自分のそばに置きたいと思ったんだ」
分かんないよ…確かな言葉をくれないと、難しい言い回しで言われても、、また変な勘違いをしてしまいそうでっ……