【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜


「……今日の夕飯は、カレー?」


「はい。ちなみに明日も明後日もカレーです」


「………そういうイベント?」


「イベントと言えばイベントなのかも。カレーはタイパがいいので。作るのも楽だし何日分もまとめて作れるから……」



なるほど…っと、単に夕飯にかかる時間を私が短縮したかったと思った様子の部長。やはりここはハッキリ言わないと伝わらないらしい。



「……夕飯が早く済めば、長い時間ベッドで二人で過ごせるでしょ?」



さすがにここまで言えば部長も理解したみたいで、抱きしめていた腕を解いて私の頭の上にポン…と手を乗せる。



「それなら、毎日カレーにしようか」



って…それだと身体が持ちません。


すぐに「冗談だ…」っと言ったわりに、何だか楽しそうに笑っている部長。




「夕飯がカレーの日は芳野のパソコンのレッスンは無しって事で」


「……え、何でですか?その分も考慮して、時短出来るメニューにしてるのにっ、」


「俺が沙奈を独占シたいから、食事の後は朝までベッドで過ごそうか?」




額にキスをされ、驚いている私を放置してお風呂に向かった部長に今日も私は翻弄される。




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