【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
その後、デザートにいちごミルクを注文して上機嫌でそれを飲んでいる私を見て、、
「……見かけによらず、よく食べるな」
っと、感心したように私を見つめる部長と目が合った。
「すみません、部長よりたくさん注文した挙句デザートまで……」
「いや、変に気を使われるよりずっといい」
向かい合って座り、珈琲を飲んでいる部長はやっぱり大人で。チェーンのハンバーグ店のボックス席に座っているのに、他の客とはオーラが違いすぎる。…いや、これは私が勝手に部長のことを贔屓目で見ているだけなのか?
「飲み終わったなら、そろそろ出るぞ。人気店なだけあって外で待っている客が何人かいる。」
他人への気配りも忘れないその姿勢。まさにパーフェクトヒューマン。部長に出来ないことなんて無さそうだなぁ…幼少期からモテまくって人生をさぞ謳歌してきたことだろう。
……独身とは言ってたけど、彼女はいるのかな?
いや…居るよな、居るに決まってる。居ない方がおかしいし…婚約くらいしてそうなものだ。
っとなると、二人きりでご飯に行くなんて…あまり好ましい行為ではないよな?部長と付き合う彼女は大変だろうな…私だったら心配で、毎日キスマークを付けてしまいそうだなぁー…なんて。