【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
「……ちょっと、、オバさんっ!」
既に背を向けていた彼女に向かって”オバさん”と叫べば、鬼のような形相でこちらを振り返った美女。……ちょっとだけ、怖い。
「今の、私に向かって言ったの?」
「っえ…他にオバさんなんて居なくないですか?」
「……っ、なんなの?!」
案の定、怒鳴り声をあげてこちらに戻ってきた彼女に見せつけるようにして…部長の腕にギュッとしがみついた。
「おねーさん、自分が一弥さんに相手してもらえなかったからって…八つ当たりなんて醜いですよ?私の大好きなダーリンを悪く言うのは辞めてもらって良いですか?綺麗な顔が台無しですよ?」
「……っ、何て?もう一度言ってみなさいよっ」
ブチ切れ寸前の美女を見て、心から哀れに思う。
この後この人が私に嫌がらせをしてきたり、文句を言ってきたりしたら…スマホで撮影して”ヤバい女に凸られた”とでもネットに流せば炎上するのは貴方の方ですよ、おねーさん?…なんて、、
私にはそんな大それたことをする勇気なんてもちろん無いのですが、、そんな恐ろしいことを考えてしまうくらいには、私にとって部長は既に...とても大切な存在なんだ。
大事な人のことをあそこまで酷い言い方をされたんだ。このくらい言ったって許されるだろ。
……Z世代、舐めんじゃねぇぞ。