【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
「私が思うに…部長、、一弥さんの以前の恋人の女性は…悔しかったんだと思います。」
「……悔しいって…?」
「どちらから別れを告げたのかは存じ上げませんが、彼女は一弥さんと別れたことをとても後悔したんだと思います。口では散々酷いことを言ってましたが……それが何よりの証拠です。」
私の一弥さん呼びを辞めさせるような素振りを見せない部長を見てホッとしながらも、続ける。
「別れてから、幸せになって…貴方のことを忘れられているとしたら、何年かぶりに顔を合わせた元恋人にあんな酷いことを言ったりしないと思います。」
「……どうだろうな、別れを告げたのは彼女の方だったし。俺が悪いことに変わりは、、」
「男女の関係に、どちらか一方だけが悪いなんてことは絶ッ対にないです!」
「……絶対?」
「絶ッ対、です!!」
私のあまりの熱弁ブリに、部長は少し目を丸くしてから…表情を崩して少しだけ微笑んだ。