【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜

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その週の金曜日の仕事終わり……総務部と経理部、企画部の三つの部署合同で新人歓迎会という名の飲み会が開かれた。


かなり前から決まっていたとはいえ、例の詐欺事件で私のメンタルはもはや崩壊状態に近かったので正直欠席したい気持ちでいっぱいだったが、、



新人歓迎会という名の元、新人の私が行かないという選択肢などなく…気乗りしないまま飲み会に参加していた。



「芳野ちゃん、飲んでる？乾杯しよ〜！」


新人枠である私たちに、先輩方がビールをたくさんすすめてくるので…それを断るわけにもいかず苦手なビールを目を瞑りながら頑張って飲んでいた。



幸い、お酒に弱い方では無いので羽目を外して酔っ払うようなことにはなっていないが…このペースが続くとさすがにしんどい。



……一度リバースして、出直してこよう。



大学時代、友達とよくクラブを訪れては…知らない男性にテキーラのショットを奢ってもらい何度か記憶を飛ばしたことがある。



その時鍛えられたおかげで少々のことでは酔わなくなったものの、ビールはお腹に溜まるので定期的に吐き出さないとずっと気分が悪いのだ。