【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
「………芳野?なに、してる…?」
「何って、脱いでるんです。」
「だから、何でっ、、」
「……あの人が着た服を着たくないからっ!この服で寝るくらいならスーツで寝た方がマシです」
ムッとして部長のことを睨みつけた私を見て、困ったような表情を浮かべたあと…脱ぎ捨てようとしていたスウェットに手をかけてきて、そのまま再びブカブカの彼スウェットを着せられた。
「言い方が悪かったなら謝る…さっきのは、この家に越してくる前の話だ。」
「……へ…?」
「この家に住み始めたのは彼女と別れた後のことだ。手続きに時間を要して一緒に住む前に既に振られていた。だからこの家に初めて入った女性は芳野で…その服を貸したのも芳野だけだ─…理解出来たか?」
私の頭の上に部長の手が落っこちて来た瞬間、弾かれるように背伸びをして彼の唇を塞いだ。
何をされたのか分かっていないようで、フリーズしてしまった部長にべーっと舌を出した後…
「前の恋人の話をする度に、これから毎回キスすることに決めました。呪いを解くための治療だと思って受け入れてください!ではドライヤーをお借りして髪を乾かすので…失礼します!!!」
恥ずかしくなって、一目散に貸して頂いたばかりの自室に篭って枕に顔を埋める。
──…うぅ…カッコよすぎる、、
これ、この先─…私の方がガマン出来る?