【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜


先に一階に降りて、リビングで部長が降りてくるのを待っていると─…


静かな家の中で部長が降りてくる足音がやけに大きく響いて聞こえ…たったそれだけのことなのにとても緊張する。



「…待たせたな」



っと言って部長がリビングに入ってきたので、ダイニングにある椅子に腰掛けていたが慌てて立ち上がる。



「……ここは職場じゃないから、楽に過ごしてくれた方がこっちも助かる」



いつものように、私が行動しやすいように言葉をくれる部長は…今日も優しい。



「あの…渡したいものって、一体、、」


「あぁ─…これ、俺が使ってたもので悪いが。参考になればと思って」


「………この本、全部ですか、、」


「なんだ、パソコンの知識を学びたいんだろ?」




部長が手渡してきたのは、分厚い本の束で。どれも使い古したという感じがして…部長がいかに熱心に仕事と向き合っているのかこれだけで伝わってくる。



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