【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
「……おはようございます、部長。」
扉を開けると、私服姿の部長が視界に飛び込んできて…そのビジュが最強にカッコよくて一瞬目眩がした。
「あぁ…おはよう、芳野。もう昼の14時だが…」
「………っえ…?!14時ですか?!!」
「やはり昨日はかなり酔ってたみたいだな…」
いつもよく目にする呆れ顔の部長を見て、二度寝三度寝を繰り返した自分を呪った。
「……よく眠れたか?」
ペットボトルのミネラルウォーターを手渡しながら問いかけてくれる部長。ストローも一緒に渡してくる辺り…女性慣れしてるな?と思わないこともないけど、、
「お布団の寝心地が良すぎて…つい二度寝してしまいました…申し訳ないです」
ミネラルウォーターを受け取って「ありがとうございます」とお礼を言うと、部長は少しだけ微笑んで─…
「昼飯、作ったから。一緒に食べよう」
なんて…紳士すぎる言葉を残して一階へ降りていった部長。彼の背中を見ながら″好きです″と心の中で唱えたのは言うまでもない。