【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
引越しの際、自分用のシャンプーを持ってきていたので…髪の毛はいつも通りの潤いを取り戻し、スキンケア用品も忘れずに持参してあったのでお風呂上がりのケアも欠かさない。
髪を乾かして歯磨きを済ませ、ドキドキしながらリビングに戻れば─…
「……ぶちょー…?」
ソファーに背を預け、目を閉じている部長の姿が視界に入り…一日連れ回した挙句共にパソコンを長時間眺めさせてしまったことを申し訳なく思った。
せっかくの休みなのに、疲れさせただけで…今のところ私が部長の為に役に立てたのは夕飯を作ったことくらいだ。
このまま寝かせてあげようと思ったが、ベッドで寝た方が疲れが取れるだろうと…声を掛けようと近付いたとき─…
無防備に眠る部長を見て、少し意地悪をしてみたくなった。
ソファーに背を預け座っている彼の上にそっと跨り、さりげなく首元に腕を回した。
(うわぁ…対面座位みたいでやらし〜……)
なんて卑猥なことを考えて上に乗られているとも知らずに、目を閉じている彼を起こすべく…無防備に晒されているその唇を塞いだ。