【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜


ベッドシーツが濡れて大変になってきた頃、ようやく解放されて…後ろから顔を覗き込んできた部長が優しくキスをしてくれる。



「……気持ちよかった?」


なんて、意地悪な質問に嫌味のひとつでも言ってやりたかったが…事実、気持ちいい以外の何ものでも無かったので首を縦に振って頷いてみせた。



本来ならこのあとが本番、というところだが…彼の場合私を満足させるだけで気が済むみたいで。



満足気に笑った部長は、私の頬にキスをした後、



「……喉、乾いたよな?水を持ってくるから、沙奈は待ってて」



っと言って、私から離れると…ベッドから降りて部屋を出ていってしまった。



その間に私は下着と服を素早く身につけ、汚してしまったシーツが少しでも乾くように…っと傍にあったティッシュを使って必死で濡れた部分にそれを押し当てていた。



少しして戻ってきた部長に、その姿を見られてしまい…恥ずかしさで消えたくなった私を見て優しく笑った部長は─…




「気にしなくていい─…そろそろ寝よう」



と言って、水の入ったコップを差し出してくる。なんとも紳士的な彼だが…さっきまで何を言っても許してくれることはなく、ひたすら私を責め続けていたドSぶりを知ってしまったから─…



そのあまりのギャップに目を合わせることが出来ないほどに……すっかり彼に翻弄されてしまった

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