神殺しのクロノスタシス2
こうして、始まった『目安箱推進月間』。

学院長自ら、一つ一つ、各クラスに目安箱が設置された。

全校集会でも、大々的にこのキャンペーンを紹介していた。

「何書いても良いから、どんどん入れてね!何でも良いよ!何なら『最近暖かくなってきましたね』ってお手紙でも良いよ!」とか言ってた。

目安箱の意味、あるか?それ。

事の次第を後から知ったイレースは、物凄く険しい顔で、溜め息をついていた。

その気持ちはよく分かる。

ごめんな、止められなくて。

とにかく、シルナがこのキャンペーンに随分力を入れていることが、よく分かった。













…で、一ヶ月後。





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