神殺しのクロノスタシス2
障害物競争の後は。
「はぁ…。はぁ…。声、枯れてきた…」
「…」
大声出し過ぎて、喉を痛めてるらしい学院長。
あれだけ叫んでりゃ、そうなるのも当たり前だ。
そのまま静かにしておいてくれ。
で、次の競技だが。
今度は、叫ぶ必要はない。
各チームによる、応援合戦である。
チームごとに、踊りや歌で互いのチームにエールを送る。
そして、何度も言うように、イーニシュフェルトは魔導学院なので。
普通の学校のものより、ずっと派手である。
例えば。
「ほら、赤チーム出てきたぞ」
「あっ、本当だ」
全員赤いお揃いのシャツを着た生徒達が、わらわらとグラウンドに整列した。
その手には、杖が握られている。
そう、この応援合戦では、魔法の使用が許可されているのである。
と言うか。
いかにして、魔法で派手なことが出来るかを競っているようなものだ。
そして、今年の赤チームは。
「おぉ…!凄い!格好良い!」
シルナもびっくり。
赤チームは、一人ずつ炎魔法を使いながら、火の竜を作り。
グラウンドを走り回るその姿は、まるで本物の竜が生きているかのようだ。
よく考えるもんだなぁ。
観客席からも、感嘆の声が上がっていた。
これは格好良い。
派手だし。
早くも赤チームが大トリを決めてしまったか、と思われたが。
続く青チームも、負けてはいなかった。
「うわぁ…。綺麗だねぇ」
シルナもうっとり。
青チームが作ってみせたのは、要するに、巨大な噴水だ。
グラウンドの真ん中で、バラエティに富んだ様々なパターンの水のイリュージョンが繰り広げられた。
これまた派手だ。
しかも、めっちゃ綺麗。
チームメイトの統率が取れていないと出来ない芸当だ。
赤チームと青チームが、こんなに素晴らしいパフォーマンスをしてみせたのだ。
この後出てくる黄チームは気の毒だな、と思ったが。
これまた、黄チームも負けてはいない。
「わー!見て見て羽久!綺麗だよ!」
シルナ、大はしゃぎ。
小学生かな。
黄チームは、雷魔法と炎魔法を融合させ、お手製の花火を打ち上げた。
ただの花火じゃなくて、花や星や音符など、様々な形を描き出してみせた。
そこに、雷魔法で装飾を加えてある。
さすが、学生の考えることは斬新で、そして派手だ。
どのチームも、甲乙つけがたい。
「凄いねぇ、羽久。本当に凄いねぇ」
シルナ、感激の涙。
何故お前が泣く?
良かったね、生徒の皆。
学院長、泣くほど喜んでるよ。
「はぁ…。はぁ…。声、枯れてきた…」
「…」
大声出し過ぎて、喉を痛めてるらしい学院長。
あれだけ叫んでりゃ、そうなるのも当たり前だ。
そのまま静かにしておいてくれ。
で、次の競技だが。
今度は、叫ぶ必要はない。
各チームによる、応援合戦である。
チームごとに、踊りや歌で互いのチームにエールを送る。
そして、何度も言うように、イーニシュフェルトは魔導学院なので。
普通の学校のものより、ずっと派手である。
例えば。
「ほら、赤チーム出てきたぞ」
「あっ、本当だ」
全員赤いお揃いのシャツを着た生徒達が、わらわらとグラウンドに整列した。
その手には、杖が握られている。
そう、この応援合戦では、魔法の使用が許可されているのである。
と言うか。
いかにして、魔法で派手なことが出来るかを競っているようなものだ。
そして、今年の赤チームは。
「おぉ…!凄い!格好良い!」
シルナもびっくり。
赤チームは、一人ずつ炎魔法を使いながら、火の竜を作り。
グラウンドを走り回るその姿は、まるで本物の竜が生きているかのようだ。
よく考えるもんだなぁ。
観客席からも、感嘆の声が上がっていた。
これは格好良い。
派手だし。
早くも赤チームが大トリを決めてしまったか、と思われたが。
続く青チームも、負けてはいなかった。
「うわぁ…。綺麗だねぇ」
シルナもうっとり。
青チームが作ってみせたのは、要するに、巨大な噴水だ。
グラウンドの真ん中で、バラエティに富んだ様々なパターンの水のイリュージョンが繰り広げられた。
これまた派手だ。
しかも、めっちゃ綺麗。
チームメイトの統率が取れていないと出来ない芸当だ。
赤チームと青チームが、こんなに素晴らしいパフォーマンスをしてみせたのだ。
この後出てくる黄チームは気の毒だな、と思ったが。
これまた、黄チームも負けてはいない。
「わー!見て見て羽久!綺麗だよ!」
シルナ、大はしゃぎ。
小学生かな。
黄チームは、雷魔法と炎魔法を融合させ、お手製の花火を打ち上げた。
ただの花火じゃなくて、花や星や音符など、様々な形を描き出してみせた。
そこに、雷魔法で装飾を加えてある。
さすが、学生の考えることは斬新で、そして派手だ。
どのチームも、甲乙つけがたい。
「凄いねぇ、羽久。本当に凄いねぇ」
シルナ、感激の涙。
何故お前が泣く?
良かったね、生徒の皆。
学院長、泣くほど喜んでるよ。