神殺しのクロノスタシス2
そして、始まった魔導人形合戦。

よそのチームは凄まじく強い人形を作ってたらどうするんだろう、と思ったが。

チームが異なっていても、所詮は同じイーニシュフェルト魔導学院の生徒。

他チームの魔導人形も、うちと大して変わらない。

良かったね。

恥晒すことなくて。

「よしっ、頑張れよ、スカーレット号!」

赤チームのリーダーが、魔導人形に声をかけた。

そう、こいつ、名前あるのである。

赤チームだから、スカーレット号なんだってさ。

安直な名前のつけ方だよな。

スカーレット号は、のしのしと歩いて決戦の場に向かった。

同じく、青チーム、黄チームの魔導人形もグラウンドに出てきた。

さぁ、ここから戦いが始まる。

高みの見物、させてもらおうじゃないか。
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