神殺しのクロノスタシス2
「ねぇ羽久…。どうしても駄目?どうしても言わなきゃ駄目なの?」
「駄目に決まってるだろ」
今更何を言ってるんだ、このハゲたおっさんは。
「でも言いたくないんだよー!」
「…」
シルナがさっきからぶつぶつ言ってるのは、結果発表のことである。
どのチームが一位、どのチームが二位、どのチームがビリ、と発表しなければならない。
しかし、シルナはそれが嫌ならしく。
「そうだ、皆優勝!皆優勝ってことにすれば良いじゃん!」
またアホなこと言い始めてる。
「アホ抜かせ。イレースがきっちり点数数えてるんだぞ」
「うぅぅ…」
シルナは、何故か半泣きであった。
「私が勝ち負けを伝えたが為に…悲しむ子がいると思うと…いたたまれない…」
「じゃあ運動会なんて、やめれば良いじゃないですか」
イレース、一刀両断。
良いこと言うなぁ君。
「それはそれ!これはこれなの!」
「あぁそうですか。どうでも良いので、早く閉会式始めてください。時間ですよ」
「あぅぅ…」
イレースに叱られ、シルナはとぼとぼと朝礼台に上った。
生徒達は、緊張の眼差しでシルナを見つめた。
「えー…。それじゃー…閉会式始めまーす…」
おい。何だその覇気のない声は。
もっとしゃんと喋れ。
「まずは、第三位から発表します…」
ごくり、と生唾を飲み込む生徒達。
三位と言えば聞こえは良いが、要するにビリってことだからな。
三チームしかないんだから。
「第三位は…240点で、赤チームです」
あぁ…言ってしまった。ついに。
赤チームの生徒達は、落胆の溜め息を溢した。
一気に空気が重い。
「えー、第二位は…307点で、青チームです」
今度は、落胆と歓声が同時に上がった。
三つしかないチームで、下二つが発表されたのだから。
残るチームと言えば。
「栄えある第一位は、309点で、黄チームです」
黄チームの生徒達の、あの嬉しそうな顔。
これには、朝礼台の上に立つシルナも、嬉しそうであった。
「駄目に決まってるだろ」
今更何を言ってるんだ、このハゲたおっさんは。
「でも言いたくないんだよー!」
「…」
シルナがさっきからぶつぶつ言ってるのは、結果発表のことである。
どのチームが一位、どのチームが二位、どのチームがビリ、と発表しなければならない。
しかし、シルナはそれが嫌ならしく。
「そうだ、皆優勝!皆優勝ってことにすれば良いじゃん!」
またアホなこと言い始めてる。
「アホ抜かせ。イレースがきっちり点数数えてるんだぞ」
「うぅぅ…」
シルナは、何故か半泣きであった。
「私が勝ち負けを伝えたが為に…悲しむ子がいると思うと…いたたまれない…」
「じゃあ運動会なんて、やめれば良いじゃないですか」
イレース、一刀両断。
良いこと言うなぁ君。
「それはそれ!これはこれなの!」
「あぁそうですか。どうでも良いので、早く閉会式始めてください。時間ですよ」
「あぅぅ…」
イレースに叱られ、シルナはとぼとぼと朝礼台に上った。
生徒達は、緊張の眼差しでシルナを見つめた。
「えー…。それじゃー…閉会式始めまーす…」
おい。何だその覇気のない声は。
もっとしゃんと喋れ。
「まずは、第三位から発表します…」
ごくり、と生唾を飲み込む生徒達。
三位と言えば聞こえは良いが、要するにビリってことだからな。
三チームしかないんだから。
「第三位は…240点で、赤チームです」
あぁ…言ってしまった。ついに。
赤チームの生徒達は、落胆の溜め息を溢した。
一気に空気が重い。
「えー、第二位は…307点で、青チームです」
今度は、落胆と歓声が同時に上がった。
三つしかないチームで、下二つが発表されたのだから。
残るチームと言えば。
「栄えある第一位は、309点で、黄チームです」
黄チームの生徒達の、あの嬉しそうな顔。
これには、朝礼台の上に立つシルナも、嬉しそうであった。