神殺しのクロノスタシス2
「今年から入ったとかいう、女教師は?あれは何者なのか、確認出来たのか」
幹部の一人、レイモンドが尋ねてきた。
女教師、と言えば。
「イレース・クローリアのことですか」
「そんな名前だったか」
「他に女教師はいませんよ、イーニシュフェルトには」
女教師の姿をした、シルナ・エインリーの分身ならいるけどな。
「聞けば、元はラミッドフルス魔導学院の教師だったとか」
「そうらしいですね」
「その女とは接触したのか」
「面と向かって話したことはありませんけど…。一応、観察はしましたよ」
何度か、彼女の授業を受けている。
そのときに、見させてもらった。
反吐が出るかと思ったよ。
「その女をこちらにつけることが出来れば、シルナ・エインリーも…」
「あぁ、無理無理。それは不可能です」
「何?」
イレース・クローリアを『カタストロフィ』に勧誘する。
そりゃ大きな戦力にはなるが。
絶対に、それは有り得ない。
「あの人、既にシルナ・エインリーに洗脳済みですから」
言葉巧みに他人を籠絡し、利用するのは、シルナ・エインリーの専売特許、ってな。
ラミッドフルス魔導学院から、イーニシュフェルト魔導学院に鞍替えしたのが、何よりもの証拠。
シルナ・エインリーの為なら、命を差し出しても構わないと考える、盲信者の一人。
愚かで憐れな、シルナ・エインリーの手駒の一人に過ぎない。
彼女を味方につけようとするのは、無謀というものだ。
むしろ危険だ。
シルナ・エインリーと、彼の盲信者達の結束力を、舐めてはいけない。
イレース・クローリアを観察して、よく分かった。
あの男、シルナ・エインリー。
「…あの男は、悪魔ですよ」
お前が言うか、と。
自分でそう思ったが、言わずにいられなかった。
幹部の一人、レイモンドが尋ねてきた。
女教師、と言えば。
「イレース・クローリアのことですか」
「そんな名前だったか」
「他に女教師はいませんよ、イーニシュフェルトには」
女教師の姿をした、シルナ・エインリーの分身ならいるけどな。
「聞けば、元はラミッドフルス魔導学院の教師だったとか」
「そうらしいですね」
「その女とは接触したのか」
「面と向かって話したことはありませんけど…。一応、観察はしましたよ」
何度か、彼女の授業を受けている。
そのときに、見させてもらった。
反吐が出るかと思ったよ。
「その女をこちらにつけることが出来れば、シルナ・エインリーも…」
「あぁ、無理無理。それは不可能です」
「何?」
イレース・クローリアを『カタストロフィ』に勧誘する。
そりゃ大きな戦力にはなるが。
絶対に、それは有り得ない。
「あの人、既にシルナ・エインリーに洗脳済みですから」
言葉巧みに他人を籠絡し、利用するのは、シルナ・エインリーの専売特許、ってな。
ラミッドフルス魔導学院から、イーニシュフェルト魔導学院に鞍替えしたのが、何よりもの証拠。
シルナ・エインリーの為なら、命を差し出しても構わないと考える、盲信者の一人。
愚かで憐れな、シルナ・エインリーの手駒の一人に過ぎない。
彼女を味方につけようとするのは、無謀というものだ。
むしろ危険だ。
シルナ・エインリーと、彼の盲信者達の結束力を、舐めてはいけない。
イレース・クローリアを観察して、よく分かった。
あの男、シルナ・エインリー。
「…あの男は、悪魔ですよ」
お前が言うか、と。
自分でそう思ったが、言わずにいられなかった。