神殺しのクロノスタシス2
「…?」
突然立ち上がった僕に、クラスメイトは皆ぽかんとして、こちらを見つめていた。
あぁ、そうだね。
納得行かないよね。意味分からないよね。
こいつ、いきなり何言い出してんの?って思うよね。
だから、僕はもう一度言う。
「全員立って、両手を上げてください」
そして、大事な一言を付け加える。
「逆らう者は、容赦なく殺します」
僕は杖を手に取ってちらつかせた。
さぁ、これでどうだ。
「な…何言ってるんだ?ナジュ…」
僕のルームメイトにして、一応友達…の、役をしていたユイト・ランドルフが、声をあげた。
「言葉の通りです。早く従ってください」
「お、おい。突然変なこと言うなよ。冗談はやめろって…」
冗談、か。
冗談、冗談ね。
この茶番が、この人生が冗談であったなら、どんなにか幸せであったことだろう。
すると。
教壇に立っていた「教師」が、不安そうな顔をして僕を宥めにかかった。
「いきなりどうしたんですか?アンブローシア君。何が…」
「…あぁ、そうでした」
僕は、「教師」に向かって杖を向けた。
さてと。もう力を隠す必要はないんだっけ。
僕は、得意の風魔法を使った。
風で出来た鋭い刃…風刃が、「教師」の身体を真っ二つに切り裂いた。
教室内に、悲鳴があがった。
「…そんなに心配しなくても大丈夫ですよ」
だって、ほら。見てみろ。
僕の風魔法で切り裂かれた「教師」は、風船が割れるみたいに弾けて、そして消えた。
所詮これは、人ではない。
ただの、シルナ・エインリーの分身の一つに過ぎないのだから。
「これで分かりました?」
僕は、偽者の分身が立っていた教壇の上に立った。
「…僕、あまり気が長い方じゃないので、警告はこれで最後にしますね」
そう言って、僕は顔面蒼白のクラスメイト達を見渡し。
笑顔で、再度繰り返した。
「全員立って、両手を上げてください。逆らえば…殺します」
突然立ち上がった僕に、クラスメイトは皆ぽかんとして、こちらを見つめていた。
あぁ、そうだね。
納得行かないよね。意味分からないよね。
こいつ、いきなり何言い出してんの?って思うよね。
だから、僕はもう一度言う。
「全員立って、両手を上げてください」
そして、大事な一言を付け加える。
「逆らう者は、容赦なく殺します」
僕は杖を手に取ってちらつかせた。
さぁ、これでどうだ。
「な…何言ってるんだ?ナジュ…」
僕のルームメイトにして、一応友達…の、役をしていたユイト・ランドルフが、声をあげた。
「言葉の通りです。早く従ってください」
「お、おい。突然変なこと言うなよ。冗談はやめろって…」
冗談、か。
冗談、冗談ね。
この茶番が、この人生が冗談であったなら、どんなにか幸せであったことだろう。
すると。
教壇に立っていた「教師」が、不安そうな顔をして僕を宥めにかかった。
「いきなりどうしたんですか?アンブローシア君。何が…」
「…あぁ、そうでした」
僕は、「教師」に向かって杖を向けた。
さてと。もう力を隠す必要はないんだっけ。
僕は、得意の風魔法を使った。
風で出来た鋭い刃…風刃が、「教師」の身体を真っ二つに切り裂いた。
教室内に、悲鳴があがった。
「…そんなに心配しなくても大丈夫ですよ」
だって、ほら。見てみろ。
僕の風魔法で切り裂かれた「教師」は、風船が割れるみたいに弾けて、そして消えた。
所詮これは、人ではない。
ただの、シルナ・エインリーの分身の一つに過ぎないのだから。
「これで分かりました?」
僕は、偽者の分身が立っていた教壇の上に立った。
「…僕、あまり気が長い方じゃないので、警告はこれで最後にしますね」
そう言って、僕は顔面蒼白のクラスメイト達を見渡し。
笑顔で、再度繰り返した。
「全員立って、両手を上げてください。逆らえば…殺します」