神殺しのクロノスタシス2
俺とイレース、天音は、事前に聞かされていたから、驚くことはなかった。
しかし、他の面々は。
「捜索組と残留組に分かれる…ですか?」
「そう。二人一組でね」
今回はそれが最善と、シルナは判断した。
「ちなみに、ペアはもう決まってるの?あみだくじ?」
ベリクリーデ。さすがに、あみだくじでペアを決めるのは無理がある。
「もう決まってるよ。今回は、私が決めさせてもらった」
シルナは、苦笑いでベリクリーデに答えた。
「私は誰と組むの?」
「ベリクリーデちゃんは、ジュリス君と組んでもらう」
顔を見合わせる、ジュリスとベリクリーデ。
「成程。俺に面倒見ろと?」
ジュリスは、苦笑しながら言った。
その通りである。
「前に君も言ったでしょう?ベリクリーデちゃんと組めるのは自分だって」
「やれやれ。そんなことまで覚えてるとは…」
「私、嫌なの?嫌われてる?」
きょとん、と首を傾げるベリクリーデ。
いや、そういう意味ではない。
「そうは言ってない。学院長殿直々の依頼だ。まぁ、仲良くやろうぜ」
「うん」
ベリクリーデは、軽く返事をした。
彼女にとっては、ペアの相手が誰でも構わないのだろう。
本人はあまり自覚がないようだが、ベリクリーデは今、非常に危険な立場に置かれている。
何せ、『殺戮の堕天使』一同が狙っているのは、他ならぬベリクリーデなのだから。
そのベリクリーデとペアを組めるのは、非常に熟練した魔導師でなければならない。
この場にいる、アトラス以外の誰もが、熟練した魔導師だ。
でも、ベリクリーデの身に何かあったとき、冷静に、堅実に立ち回れるのは。
また、万一戦うことになったとき、互いの相性補完の為にも。
ベリクリーデの相棒が務まるのは、ジュリスだけなのだ。
故に、まずはベリクリーデとジュリスが組む。
「私達、どっち組なの?残るの?それとも探しに行くの?」
相変わらず、あまり危機感のないベリクリーデ。
そんな彼女を、早速相棒となったジュリスが諌めた。
「おいおい。お前、自分が狙われてるの分かってるか?」
「うん」
「だったら、お前がノコノコ出歩く訳にはいかないだろ。言うまでもなく、俺達は残留組だ」
はい、そうです。
「そっか。分かった」
素直に、こくりと頷くベリクリーデ。
見ての通り、若干天然入ってるベリクリーデだが。
ジュリスが相棒なら、上手く操縦してくれるだろう。
しかし、他の面々は。
「捜索組と残留組に分かれる…ですか?」
「そう。二人一組でね」
今回はそれが最善と、シルナは判断した。
「ちなみに、ペアはもう決まってるの?あみだくじ?」
ベリクリーデ。さすがに、あみだくじでペアを決めるのは無理がある。
「もう決まってるよ。今回は、私が決めさせてもらった」
シルナは、苦笑いでベリクリーデに答えた。
「私は誰と組むの?」
「ベリクリーデちゃんは、ジュリス君と組んでもらう」
顔を見合わせる、ジュリスとベリクリーデ。
「成程。俺に面倒見ろと?」
ジュリスは、苦笑しながら言った。
その通りである。
「前に君も言ったでしょう?ベリクリーデちゃんと組めるのは自分だって」
「やれやれ。そんなことまで覚えてるとは…」
「私、嫌なの?嫌われてる?」
きょとん、と首を傾げるベリクリーデ。
いや、そういう意味ではない。
「そうは言ってない。学院長殿直々の依頼だ。まぁ、仲良くやろうぜ」
「うん」
ベリクリーデは、軽く返事をした。
彼女にとっては、ペアの相手が誰でも構わないのだろう。
本人はあまり自覚がないようだが、ベリクリーデは今、非常に危険な立場に置かれている。
何せ、『殺戮の堕天使』一同が狙っているのは、他ならぬベリクリーデなのだから。
そのベリクリーデとペアを組めるのは、非常に熟練した魔導師でなければならない。
この場にいる、アトラス以外の誰もが、熟練した魔導師だ。
でも、ベリクリーデの身に何かあったとき、冷静に、堅実に立ち回れるのは。
また、万一戦うことになったとき、互いの相性補完の為にも。
ベリクリーデの相棒が務まるのは、ジュリスだけなのだ。
故に、まずはベリクリーデとジュリスが組む。
「私達、どっち組なの?残るの?それとも探しに行くの?」
相変わらず、あまり危機感のないベリクリーデ。
そんな彼女を、早速相棒となったジュリスが諌めた。
「おいおい。お前、自分が狙われてるの分かってるか?」
「うん」
「だったら、お前がノコノコ出歩く訳にはいかないだろ。言うまでもなく、俺達は残留組だ」
はい、そうです。
「そっか。分かった」
素直に、こくりと頷くベリクリーデ。
見ての通り、若干天然入ってるベリクリーデだが。
ジュリスが相棒なら、上手く操縦してくれるだろう。