神殺しのクロノスタシス2
そして。
「次に、クュルナちゃん」
「はい」
「クュルナちゃんは、吐月君と組んでもらおうと思ってる」
「分かりました」
クュルナは、即答で頷いた。
彼女は恐らく、誰がペアでも異議を唱えるつもりはなかったのだろう。
学院長が、それが最善と決めたなら、それに従う。
クュルナはそういう人間だ。
更に。
「君もそれで良い?吐月君」
「はい。勿論です、学院長」
吐月の方も、即答であった。
以前、吐月や無闇のような召喚魔導師は、誰かとペアを組んで戦うのは難しい、と話し合ったことがあるが。
今回は、単独行動は出来る限り避けたい。
ならば、どうしてもペアを組まなければならないなら、吐月にはクュルナが最適だ。
このペアにした理由は、これも互いの相性補完の為。
吐月は、ベルフェゴールという魔物を従えている召喚魔導師。
冥界でも最上位とされるベルフェゴールと、それを操る吐月は、間違いなく強力なアタッカーになる。
それに対し。
クュルナは、シュニィやジュリスのように、器用に全ての魔法をバランス良く扱うことが出来る。
ならば、アタッカーとして吐月を前に出し、クュルナは後衛で、吐月のサポートをする。
器用なクュルナなら、最適なサポートをすることが出来る。
それに、召喚魔導師は、元々魔物と魔導師の二人で一人の関係。
下手に付け焼き刃の連携をして、失敗するより。
最初から分業していた方が、お互いにとっても良いだろう。
そう考えた上での、クュルナ・吐月ペアだ。
「私達は、残留組ですか。それとも捜索に?」
「クュルナちゃんと吐月君は、捜索組に加わってもらいたい」
「そうですか。分かりました」
またしても即答。
「俺も、それで構いません」
吐月の方もだ。
即席のペアではあるが、この二人はお互い、性格的に、主張し合わないタイプなので。
ぶつかり合って衝突、なんてことはないだろう。
で、むしろぶつかり合って衝突しそうなのは。
「…君達は、もう言うまでもないよね」
「…ですよねー…」
キュレムは、盛大な溜め息をついた。
「次に、クュルナちゃん」
「はい」
「クュルナちゃんは、吐月君と組んでもらおうと思ってる」
「分かりました」
クュルナは、即答で頷いた。
彼女は恐らく、誰がペアでも異議を唱えるつもりはなかったのだろう。
学院長が、それが最善と決めたなら、それに従う。
クュルナはそういう人間だ。
更に。
「君もそれで良い?吐月君」
「はい。勿論です、学院長」
吐月の方も、即答であった。
以前、吐月や無闇のような召喚魔導師は、誰かとペアを組んで戦うのは難しい、と話し合ったことがあるが。
今回は、単独行動は出来る限り避けたい。
ならば、どうしてもペアを組まなければならないなら、吐月にはクュルナが最適だ。
このペアにした理由は、これも互いの相性補完の為。
吐月は、ベルフェゴールという魔物を従えている召喚魔導師。
冥界でも最上位とされるベルフェゴールと、それを操る吐月は、間違いなく強力なアタッカーになる。
それに対し。
クュルナは、シュニィやジュリスのように、器用に全ての魔法をバランス良く扱うことが出来る。
ならば、アタッカーとして吐月を前に出し、クュルナは後衛で、吐月のサポートをする。
器用なクュルナなら、最適なサポートをすることが出来る。
それに、召喚魔導師は、元々魔物と魔導師の二人で一人の関係。
下手に付け焼き刃の連携をして、失敗するより。
最初から分業していた方が、お互いにとっても良いだろう。
そう考えた上での、クュルナ・吐月ペアだ。
「私達は、残留組ですか。それとも捜索に?」
「クュルナちゃんと吐月君は、捜索組に加わってもらいたい」
「そうですか。分かりました」
またしても即答。
「俺も、それで構いません」
吐月の方もだ。
即席のペアではあるが、この二人はお互い、性格的に、主張し合わないタイプなので。
ぶつかり合って衝突、なんてことはないだろう。
で、むしろぶつかり合って衝突しそうなのは。
「…君達は、もう言うまでもないよね」
「…ですよねー…」
キュレムは、盛大な溜め息をついた。