神殺しのクロノスタシス2
まぁ、気持ちは分かる。

いつ見ても、隣にいるのは同じ奴。

俺とシルナもそんな感じだから、今のキュレムの気持ちは、本当によーく分かる。

痛いほど分かるぞ、キュレム。

「えーと…。キュレム君とルイーシュ君は、捜索組に入ってもらおうかな、と…思ったんだけど…」

シルナの語気が段々萎んでいったのは、ルイーシュがめちゃくちゃ嫌そうな顔をしていたからである。

「…それ、どうしても俺じゃないといけない奴です?」

「…うーん…。お願いしたいなー…」

苦笑いのシルナである。

「仕方ない。今回も頑張りますか…キュレムさん『が』」

「馬鹿言えコラ。お前も動け」

何だかんだこの二人は、互いの付き合いも長い。

ルイーシュの操縦方法は、キュレムが一番よく分かっている。

互いの相性という意味では、もっとも信頼出来るペアだろう。

故に、面倒な捜索組に加わってもらうぞ。

俺だって、どうせペアの相手なんて、聞くまでもなく決められているのだから。
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