神殺しのクロノスタシス2
で、残ってるのは。
「アトラス君と、シュニィちゃんは…」
「…学院長。先に言わせてもらうが」
シルナが言い切る前に、アトラスが口を挟んだ。
「…絶対に、シュニィを前線には出させんぞ」
…さすが、聖魔騎士団団長。
子供なら、泣いて逃げ出さんばかりの気迫だ。
でも、そんなことは、言われるまでもなく理解している。
「そんな…。私、大丈夫です。もう体調も落ち着いてますし、こんなときに魔導部隊隊長が休んでるなんて…」
シュニィは、自分も戦うと意気込んでいるが。
「駄目だ。お前は大人しくしてるんだ」
珍しく、アトラスはシュニィに向かって、語気を強めた。
絶対に譲らない、という態度。
「ですが…私も、」
「駄目と言ったら駄目だ。お前と、お腹の子に何かあったらどうする。お前の分、俺が二倍働く。それなら文句ないだろう」
アトラスだったら、本当に一人二役やりそうだな。
何せアトラスは、妻が妊娠したと聞いて、遠く離れた北方都市エクトルから、走って王都に戻ってきた男だからな。
説得力が違う。
「大丈夫だよ。君達は残留組。ここでいつもの通り、王都とシュニィちゃんを守って」
シルナは、苦笑しながらそう言った。
「よし来た!任せてくれ!『殺戮の堕天使』だかなんだか知らんが、俺のシュニィとアイナと、生まれてくるアイナの妹か弟の命を脅かす輩は、俺が全部倒してやる!」
「う、うん…」
「だから、安心して良いぞ!シュニィ。天使でも神でも、何でもかかってこい!返り討ちにしてやるからな!」
「…それはどうも…ありがとうございますね…」
顔、真っ赤になってる。シュニィ。
お前の亭主は、相変わらず脳筋だな。
今に始まったことじゃないから、もう驚かないけど。
「アトラス君と、シュニィちゃんは…」
「…学院長。先に言わせてもらうが」
シルナが言い切る前に、アトラスが口を挟んだ。
「…絶対に、シュニィを前線には出させんぞ」
…さすが、聖魔騎士団団長。
子供なら、泣いて逃げ出さんばかりの気迫だ。
でも、そんなことは、言われるまでもなく理解している。
「そんな…。私、大丈夫です。もう体調も落ち着いてますし、こんなときに魔導部隊隊長が休んでるなんて…」
シュニィは、自分も戦うと意気込んでいるが。
「駄目だ。お前は大人しくしてるんだ」
珍しく、アトラスはシュニィに向かって、語気を強めた。
絶対に譲らない、という態度。
「ですが…私も、」
「駄目と言ったら駄目だ。お前と、お腹の子に何かあったらどうする。お前の分、俺が二倍働く。それなら文句ないだろう」
アトラスだったら、本当に一人二役やりそうだな。
何せアトラスは、妻が妊娠したと聞いて、遠く離れた北方都市エクトルから、走って王都に戻ってきた男だからな。
説得力が違う。
「大丈夫だよ。君達は残留組。ここでいつもの通り、王都とシュニィちゃんを守って」
シルナは、苦笑しながらそう言った。
「よし来た!任せてくれ!『殺戮の堕天使』だかなんだか知らんが、俺のシュニィとアイナと、生まれてくるアイナの妹か弟の命を脅かす輩は、俺が全部倒してやる!」
「う、うん…」
「だから、安心して良いぞ!シュニィ。天使でも神でも、何でもかかってこい!返り討ちにしてやるからな!」
「…それはどうも…ありがとうございますね…」
顔、真っ赤になってる。シュニィ。
お前の亭主は、相変わらず脳筋だな。
今に始まったことじゃないから、もう驚かないけど。