神殺しのクロノスタシス2
「気に障りました?学院長先生」
「この身体が…二十音だろうと羽久だろうと、未来ちゃんだろうとステラちゃんだろうと…私は、何でも構わない」
「知ってます。あなたはそうなんでしたね」
「羽久は羽久だ。他の誰でもない」
他の…誰でも…。
「呑まれちゃ駄目だよ、羽久」
シルナが、柔らかな声で言った。
そして、ナジュに対峙した。
「ようやく分かった。君のことが」
「ほう。何ですか?」
「君は他人の心を読むんだ。読心魔法の使い手なんだね」
「…なっ…」
読心魔法…だって?
理論上は可能でも、実際に使っている人を見たのは初めてだ。
読心魔法。文字通り、相手の心を読む魔法。
こいつは…それを使えるって言うのか?
「…ふふ」
ナジュ・アンブローシアは、ぱちぱちと手を叩いた。
「正解、正解、大正解です学院長。さすがですね」
こいつ…認めやがった。
まさか、本当に読心魔法なんてものが。
「使えるんですよ。実は」
…本当に読まれてる。
「あなたが何考えてるのか、よく分かります。あなたより、あなたをよく知ってるんですよ、僕は」
…吐月とクュルナが、あれほど苦戦した理由が分かった。
そりゃ戦闘中に心を読まれたら、作戦も糞もあったもんじゃない。
全部筒抜けなんだから。
「そういうことです。空っぽの羽久・グラスフィアさん」
「…」
「何も考えないようにしても無駄ですよ。意識したら、余計考えてしまうでしょう?」
…そりゃそうだろ。
精神攻撃には、最適じゃないか。
どう相手したら良いんだ。
さすがの俺達も、対策に困る。
「この身体が…二十音だろうと羽久だろうと、未来ちゃんだろうとステラちゃんだろうと…私は、何でも構わない」
「知ってます。あなたはそうなんでしたね」
「羽久は羽久だ。他の誰でもない」
他の…誰でも…。
「呑まれちゃ駄目だよ、羽久」
シルナが、柔らかな声で言った。
そして、ナジュに対峙した。
「ようやく分かった。君のことが」
「ほう。何ですか?」
「君は他人の心を読むんだ。読心魔法の使い手なんだね」
「…なっ…」
読心魔法…だって?
理論上は可能でも、実際に使っている人を見たのは初めてだ。
読心魔法。文字通り、相手の心を読む魔法。
こいつは…それを使えるって言うのか?
「…ふふ」
ナジュ・アンブローシアは、ぱちぱちと手を叩いた。
「正解、正解、大正解です学院長。さすがですね」
こいつ…認めやがった。
まさか、本当に読心魔法なんてものが。
「使えるんですよ。実は」
…本当に読まれてる。
「あなたが何考えてるのか、よく分かります。あなたより、あなたをよく知ってるんですよ、僕は」
…吐月とクュルナが、あれほど苦戦した理由が分かった。
そりゃ戦闘中に心を読まれたら、作戦も糞もあったもんじゃない。
全部筒抜けなんだから。
「そういうことです。空っぽの羽久・グラスフィアさん」
「…」
「何も考えないようにしても無駄ですよ。意識したら、余計考えてしまうでしょう?」
…そりゃそうだろ。
精神攻撃には、最適じゃないか。
どう相手したら良いんだ。
さすがの俺達も、対策に困る。