神殺しのクロノスタシス2
何処からともなく、校内のあちこちから聞こえてくる。



あるところでは、

「ナジュ先生って格好良いよね!」

「私はグラスフィア先生派!」

「私はナジュ先生派だな~」



またあるところでは、

「イレース先生って憧れちゃうよね」

「分かる。凛々しくて格好良いもん」

「でも私はやっぱり、グラスフィア先生だな~」

「ナジュ先生も捨てがたい!」



またまたあるところでは、

「イレース先生美人過ぎ。モデルやった方が良くね?」

「それな」

「ナジュ先生とグラスフィア先生も、モデル出来る顔だよな」

「マジそれ」



またまたまたあるところでは、

「はーい!グラスフィア先生派の人挙手~!」

「はーい!」

クラスの半分近くが手を上げる。

「次、ナジュ先生派の人挙手~!」

「はーい!」

これまた、クラスの半分近くが手を上げる。

「じゃ、イレース先生派の人挙手~!」

男子生徒を中心に、残る生徒達が手を上げる。

シルナは思った。

この世に、慈悲はないのかと。
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