神殺しのクロノスタシス2
更に。
シルナはナジュが怒らないのを良いことに、座学の授業まで覗き見すると言い出した。
お前。もうやめとけって。
ナジュもナジュで、覗き見されていることくらい、分かってるだろうに。
別に見られても良いや、って思ってるんだろうな。
良い意味でも悪い意味でも、裏表ないもん、あいつ。
あとシルナ。お前はいい加減、もう諦めろ。
ナジュの次の授業は、『高度風魔法応用Ⅱ』という科目。
その名の通り、かなり高度な風魔法の魔導理論を教える授業である。
ナジュにとっては、お茶の子さいさいなんだろうけど。
「えー、はい。じゃあ授業始めまーす」
軽いノリで授業始めてんな。
「あー、立たなくて良いですよわざわざ。そんな労力があったら、頭の方に回してください」
クラス委員長が、「起立」と言って立とうとしたのを止め。
ナジュは、テキストを開いた。
「えーと、今日やるのは52ページから…。うわぁ、めっちゃ面倒臭いところじゃないですか」
露骨に顔をしかめる教師。
「皆さんも見てくださいよ。この52ページ。見た目からして難しそうでしょ?」
と、生徒に問い掛ける教師。
「皆さん面倒臭いと思ってるでしょう?実は僕も超面倒臭いです」
非常に素直な教師。
「あと、皆さん『こんなん分かる訳ねぇよ』って思ってるでしょう?実は僕もよく分かってないです」
教師としてあるまじき発言をする教師。
「まぁ一応説明はしますけど、こんな面倒なところ、試験に出しても○×問題で出すので。今日のところは、己の二分の一の運に懸けて、全力で聞いてる振りしながら余所事考えててください。僕も、全力で教えてる振りしながら、余所事考えますので」
そう前置きして、
「じゃあ始めまーす」
何事もなかったかのように、授業を始めるナジュ・アンブローシア。
…自由過ぎるな。
シルナはナジュが怒らないのを良いことに、座学の授業まで覗き見すると言い出した。
お前。もうやめとけって。
ナジュもナジュで、覗き見されていることくらい、分かってるだろうに。
別に見られても良いや、って思ってるんだろうな。
良い意味でも悪い意味でも、裏表ないもん、あいつ。
あとシルナ。お前はいい加減、もう諦めろ。
ナジュの次の授業は、『高度風魔法応用Ⅱ』という科目。
その名の通り、かなり高度な風魔法の魔導理論を教える授業である。
ナジュにとっては、お茶の子さいさいなんだろうけど。
「えー、はい。じゃあ授業始めまーす」
軽いノリで授業始めてんな。
「あー、立たなくて良いですよわざわざ。そんな労力があったら、頭の方に回してください」
クラス委員長が、「起立」と言って立とうとしたのを止め。
ナジュは、テキストを開いた。
「えーと、今日やるのは52ページから…。うわぁ、めっちゃ面倒臭いところじゃないですか」
露骨に顔をしかめる教師。
「皆さんも見てくださいよ。この52ページ。見た目からして難しそうでしょ?」
と、生徒に問い掛ける教師。
「皆さん面倒臭いと思ってるでしょう?実は僕も超面倒臭いです」
非常に素直な教師。
「あと、皆さん『こんなん分かる訳ねぇよ』って思ってるでしょう?実は僕もよく分かってないです」
教師としてあるまじき発言をする教師。
「まぁ一応説明はしますけど、こんな面倒なところ、試験に出しても○×問題で出すので。今日のところは、己の二分の一の運に懸けて、全力で聞いてる振りしながら余所事考えててください。僕も、全力で教えてる振りしながら、余所事考えますので」
そう前置きして、
「じゃあ始めまーす」
何事もなかったかのように、授業を始めるナジュ・アンブローシア。
…自由過ぎるな。