神殺しのクロノスタシス2
イーニシュフェルト魔導学院、小会議室にて。

そこには、俺、シルナ、イレース、ナジュの四人が集まっていた。

何をやってるのかって?

それは。

「それじゃ、これから…イーニシュフェルト魔導学院、職員会議を行います」

…とのこと。

何処の学校でもあるよな。職員会議。

生徒にとっては、別に職員が会議してようがしていまいが、どうでも良いのかもしれないが。

教師にとっては、何気にちょっと重要だったりする。

ちなみに、今までイーニシュフェルト魔導学院では、職員会議なんてものはなかった。

何故なら、ご存知の通り、イーニシュフェルトの教員は、俺を除き、全てシルナの分身だったから。

分身同士で会議しても、茶番にしかならないので。

しかし、今やイーニシュフェルト魔導学院の教員は、四人に増えた。

イレースやナジュがやって来たことによって、「そろそろうちも、職員会議やった方が良いのかなぁ?」との、シルナの一声で。

この会議が実現した。

そんな訳で、学院創立史上、今日が初めての職員会議である。

おめでとう。

…で。

「…職員会議って、何話せば良いの?」

記念すべき初職員会議での、学院長の第一声が、これだった。
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