神殺しのクロノスタシス2
「じゃあ次のお題!」

まだやるの?

「生徒が不登校になって、授業に出てこなくなりました!あなたならどうする!?」

それ、この間あったな。

シャーロットとか言ったか。

彼女はあの後、授業に出られるようになったようで、良かったが。

また同じような生徒が出るかもしれない。

そんなとき、教師としてどうするか…。

イレースの答えは、至ってシンプルだった。

「授業に出られない理由にもよりますが、本人の意思で学校に来ないなら、無理に来てもらう必要はありません。学院は慈善事業ではないんですから」

うーん。手厳しい。

イレースらしいと言うべきか?

来たくないなら来なくて良いよ主義。

転校するなり退学するなり、自分の好きにしなさい、ってことか。

シルナは、パペット人形で解決しようとしてたけどな。

「イレースちゃんは厳しいなぁ…」

「厳しくありません。当然のことです」

「じゃあ…ナジュ君ならどうする?」

「不登校ってつまり、学生寮の部屋にとじ込もって出てこないんでしょう?」

「うん」

「なら、部屋で授業してあげれば良いじゃないですか」

意外な発想が来た。

部屋の中で授業されたら、聞かない訳にはいかないもんな。

良かったな、シャーロット。

ナジュが来る前に解決して。

間違ってはないけども…。根本的な解決にはなってないよな。

まぁナジュの場合、心が読めるから…。

シルナみたいに、パペット人形使わなくても、当該生徒が不登校になった理由はすぐに分かるだろうし。

だったらいっそ、個別授業で良いじゃん、ってのもアリなのかもしれない。
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