神殺しのクロノスタシス2
「良いから、ルイーシュ。真面目に探せ」

「探すって言っても、箱にテープついてるから、買うまで中身が開けられな、」

「玩具の話じゃねぇよ!」

「あーポップコーン食べたい」

「菓子の話でもねぇよ!」

もう駄目だ。シュニィ隊長、こいつもう無理だよ。

ペア変えてくれ。頼む、もう誰でも良いから。

「何で俺達が探さなきゃならないんですか?向こうから来てくれれば良いのに」

「そんな都合良く来てくれる訳ないだろ…」

「いや分かりませんよ?どっかのゲームのダンジョンみたいに、『よくここまで来たな。褒めてやろう』みたいな」

「それ中ボス程度の相手だろ」

「まぁ中ボス程度の敵なんですけど」

俺達が探してるのは、多分中ボスじゃなくて、大ボスだから。

大ボス程度の相手が、向こうから来てくれる訳、



「…ん?」

なんか、俺でもない、ルイーシュでもない魔力を感じて。

ふと振り向くと。

「…よくここまで来たな。褒めてやろう」

「…」

「…来ちゃった」

腹筋崩壊しそうになったところを自制した俺、超偉い。





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