神殺しのクロノスタシス2
「ルイーシュ!大丈夫か」
牽制射撃を続け、弾幕を張りながら、俺はルイーシュに駆け寄った。
ルイーシュの負傷次第では、一度退くことも考えるつもりだった。
しかし。
「あー…。もう、いったぁ…」
何やら愚痴りながら、ルイーシュはのろのろと起き上がった。
大丈夫そうだ。こいつ、朝起きるときいつもこんな感じだから。
ちょっと安心した。
どうやら、炎の剣が触れる前に、防御魔法を展開したらしい。
そのお陰で、致命傷は避けられたが。
あの威力、まともに受けたら、いかに俺達と言えども…。
「…あの野郎…」
俺はルイーシュを庇うように前に出て、レイモンドを睨み付けた。
「…お前達のやり方は、既に熟知している」
嘲笑うように、奴は高らかと言った。
「対策を取るのは簡単だ。その小賢しい空間魔法使いを潰せば、シューターは大したことがない」
「…!」
…ん、だとコラ。
完全に舐められてる。
よくも言ってくれたなと、言い返そうとしたら。
「あはははは!面白いこと言いますねあなた」
何故か、ルイーシュが爆笑だった。
何笑ってんのお前。
レイモンドの言葉の、何処に笑う要素が?
「聞きました?聞きましたキュレムさん?所詮尺稼ぎのモブキャラの癖に、なんか面白いこと言ってますよ」
呆気に取られるとはこのこと。
お前な。
モブキャラにだって、人生と人権があるんだぞ。
「俺が潰れたら、キュレムさんは大したことがないんだってー。ウケる」
ウケるな。
「あー面白かった。たっぷり笑わせてもらったので、あなたもう消えて良いですよ」
「…何だと?」
「あれ、よく聞こえませんでした?消えて良いですよって言ったんですけど」
「…」
…ルイーシュよ。
敵を煽るのは良いが、レイモンドさん、ぶちギレてるぞ。
モブキャラ扱いされて。
こいつは何で、わざわざ相手を怒らせるようなことばかり言うのか。
それで割を食うのは俺なんだぞ。
「さぁて、キュレムさん。本番始めましょうか」
さっきまでのは、余興だったってか?
聞いてないぞ、そんな台本。
まぁ、乗ってやるけどさ。
「精々後悔すると良いですよ。…俺達を馬鹿にしたことを」
牽制射撃を続け、弾幕を張りながら、俺はルイーシュに駆け寄った。
ルイーシュの負傷次第では、一度退くことも考えるつもりだった。
しかし。
「あー…。もう、いったぁ…」
何やら愚痴りながら、ルイーシュはのろのろと起き上がった。
大丈夫そうだ。こいつ、朝起きるときいつもこんな感じだから。
ちょっと安心した。
どうやら、炎の剣が触れる前に、防御魔法を展開したらしい。
そのお陰で、致命傷は避けられたが。
あの威力、まともに受けたら、いかに俺達と言えども…。
「…あの野郎…」
俺はルイーシュを庇うように前に出て、レイモンドを睨み付けた。
「…お前達のやり方は、既に熟知している」
嘲笑うように、奴は高らかと言った。
「対策を取るのは簡単だ。その小賢しい空間魔法使いを潰せば、シューターは大したことがない」
「…!」
…ん、だとコラ。
完全に舐められてる。
よくも言ってくれたなと、言い返そうとしたら。
「あはははは!面白いこと言いますねあなた」
何故か、ルイーシュが爆笑だった。
何笑ってんのお前。
レイモンドの言葉の、何処に笑う要素が?
「聞きました?聞きましたキュレムさん?所詮尺稼ぎのモブキャラの癖に、なんか面白いこと言ってますよ」
呆気に取られるとはこのこと。
お前な。
モブキャラにだって、人生と人権があるんだぞ。
「俺が潰れたら、キュレムさんは大したことがないんだってー。ウケる」
ウケるな。
「あー面白かった。たっぷり笑わせてもらったので、あなたもう消えて良いですよ」
「…何だと?」
「あれ、よく聞こえませんでした?消えて良いですよって言ったんですけど」
「…」
…ルイーシュよ。
敵を煽るのは良いが、レイモンドさん、ぶちギレてるぞ。
モブキャラ扱いされて。
こいつは何で、わざわざ相手を怒らせるようなことばかり言うのか。
それで割を食うのは俺なんだぞ。
「さぁて、キュレムさん。本番始めましょうか」
さっきまでのは、余興だったってか?
聞いてないぞ、そんな台本。
まぁ、乗ってやるけどさ。
「精々後悔すると良いですよ。…俺達を馬鹿にしたことを」