神殺しのクロノスタシス2
…で、シャーロットの部屋からの帰り道。

シルナは、何故か口を尖らせて。

「…ねぇ、羽久」

「あ?」

「シャーロットちゃんの前だから、言わなかったけどさ」

「うん」

「君何回か、私に失礼なこと考えたでしょ」

「…」

…失礼なこととは、心外だ。

俺は、事実しか考えてないぞ。

「被害妄想だろ」

「全く。私は真剣にシャーロットちゃんと向き合ってただけなのに…」

ぶつぶつと文句を垂れるシルナ。

真剣にうさぎで向き合ってた奴が、何だって?

「シャーロットちゃん、少しは元気出してくれると良いなぁ」

…大丈夫だろう、きっと。

シルナが立ち直らせなかった生徒は、今まで一人もいなかったのだから。





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