神殺しのクロノスタシス2
…やはり、そうか。
自分から名乗ってくれるとは有り難い。
「私のターゲットはシルナ・エインリーだったんだけど…。まぁ、あんた達でも良いや」
…私達でも良いや、ですって?
「むしろ面白いかも?学院に帰ってみたら、教師も、生徒も、皆死んでんだもん」
「…」
「そのときあの学院長がどんな顔するか、見ものじゃない?きっと舌打ちするよ。便利な駒を失った…ってね」
「…」
「何で黙ってんの?ラミッドフルスの鬼教官様も、さすがの『カタストロフィ』に怖じ気付いて…」
「…とんでもない」
散々挑発してくれたのだ。
ならば、私もそれに応えなければ。
イーニシュフェルトの名が廃る、というものだ。
「あなたがあまりにも度を越した馬鹿なので、つい何と答えれば良いのか分からなくなりまして」
「…あん?」
クィンシーの顔が曇った。
「私はいつも、ラミッドフルスやイーニシュフェルトの、優秀な魔導師の卵とばかり接していたものですから。幼稚園児レベルの馬鹿と、どう話して良いものやら分かりませんで」
「…てめぇ…」
クィンシーは、明らかに怒りを募らせていた。
天音さんは天音さんで、私があまりに敵を挑発するものだから、ハラハラしている様子だったが。
問題はない。
「あなたごときが学院長を倒す?あなたごときが私達教師を殺す?片腹痛いとはこのこと。何なら両腹も痛くなってきましたよ」
更にそう煽ると、クィンシーはこめかみに血管浮き立たせて、杖が折れるのではないかというほど強く握った。
「小娘の教師風情が…生意気言いやがって…」
「お互い様では?私の目には、あなたも充分小娘ですよ」
…さて。
ここいらで、もう充分だろう。
自分から名乗ってくれるとは有り難い。
「私のターゲットはシルナ・エインリーだったんだけど…。まぁ、あんた達でも良いや」
…私達でも良いや、ですって?
「むしろ面白いかも?学院に帰ってみたら、教師も、生徒も、皆死んでんだもん」
「…」
「そのときあの学院長がどんな顔するか、見ものじゃない?きっと舌打ちするよ。便利な駒を失った…ってね」
「…」
「何で黙ってんの?ラミッドフルスの鬼教官様も、さすがの『カタストロフィ』に怖じ気付いて…」
「…とんでもない」
散々挑発してくれたのだ。
ならば、私もそれに応えなければ。
イーニシュフェルトの名が廃る、というものだ。
「あなたがあまりにも度を越した馬鹿なので、つい何と答えれば良いのか分からなくなりまして」
「…あん?」
クィンシーの顔が曇った。
「私はいつも、ラミッドフルスやイーニシュフェルトの、優秀な魔導師の卵とばかり接していたものですから。幼稚園児レベルの馬鹿と、どう話して良いものやら分かりませんで」
「…てめぇ…」
クィンシーは、明らかに怒りを募らせていた。
天音さんは天音さんで、私があまりに敵を挑発するものだから、ハラハラしている様子だったが。
問題はない。
「あなたごときが学院長を倒す?あなたごときが私達教師を殺す?片腹痛いとはこのこと。何なら両腹も痛くなってきましたよ」
更にそう煽ると、クィンシーはこめかみに血管浮き立たせて、杖が折れるのではないかというほど強く握った。
「小娘の教師風情が…生意気言いやがって…」
「お互い様では?私の目には、あなたも充分小娘ですよ」
…さて。
ここいらで、もう充分だろう。