神殺しのクロノスタシス2
「…ここは…」

起き上がって、辺りを見渡す。

見覚えのある景色。

遠い遠い、記憶の彼方。

そうだ、ここは…。

「おい、何してるんだ?そんなところで」

「…!」

いきなり声をかけられて、私は驚いて振り向いた。

そこにいたのは。

「…そん、な…」

記憶の彼方。

とうに消え去ったはずなのに。

もうこの世にいるはずがないのに…。

それなのに、彼らは確かに、そこに「いた」。

「何をぼんやりしてるんだ?シルナ」

目覚めた私を待っていたのは、かつての私の故郷…イーニシュフェルトの里の、仲間達だった。




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