神殺しのクロノスタシス2
いるのか?そんな人が、本当に。

馬鹿じゃないのか、私。

誰がこんな忌み子を助けてくれる。

誰がこの私を愛してくれる。

誰が私を求めてくれる。

こんな忌み子を…。

家族にさえ、捨てられたのに。

私は一生このまま、誰の助けも来ないまま、土に埋もれて腐っていくのだ。

私は目の前が真っ暗になった。

もう何の希望もない。

誰も私を助けてなんかくれない。手を繋いでなんてくれない。

私は、生まれてきてはいけない存在だったのだ…。









「…違う」


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