神殺しのクロノスタシス2
…さて、二人きりになったは良いものの。
何から話せば良いのやら。
…ただ、僕の言うべきことは決まっている。
「…僕、謝りませんよ」
「…」
嫌な奴だな、って思われただろうか。
でも、僕は謝るつもりはない。
無駄だからだ。
「僕は自分のやったことに、後悔はしていません。何度同じ選択を迫られても、同じことをしたと思います」
あの頃の僕は…ってか、今もだけど。
追い詰められてた。ただ、自分の死に場所が欲しかった。
死ぬ為なら、死んでも良いくらいの気持ちだった。
僕を殺してくれる人が欲しかった。
「僕は、あの村であなたに会うまでの間も、各地で似たようなことを繰り返してました」
天音さんの村だけが、特別だった訳じゃない。
あれくらいのことは、もう数えられないくらいやってきた。
僕にとっては、珍しいことでもなければ、罪悪感を感じることでもなかった。
それで殺された大勢の人々は、今も僕を恨んでいるのだろう。
今目の前にいる、この人も。
「反省もしていないのに、謝ったところで、それは口先だけの詭弁ですから」
そんな意味のない謝罪は、天音さんも聞きたくないだろう。
だから、僕は謝らない。
悪いことをしたとは思ってる。
でも、それに対する後悔はない。
その上で、「この人でなし」と天音さんに殴られようと。
「村人の墓の前で土下座してこい」と怒鳴られようと。
甘んじて受け入れるが、でもそれは所詮…茶番でしかない。
今だって、僕を殺してくれそうな魔導師が何処かにいると聞けば、探してみたくなる。
そんな衝動に駆られることがある。
だから…。
「…謝って欲しいとは、思ってない」
天音さんが、長い沈黙を破った。
何から話せば良いのやら。
…ただ、僕の言うべきことは決まっている。
「…僕、謝りませんよ」
「…」
嫌な奴だな、って思われただろうか。
でも、僕は謝るつもりはない。
無駄だからだ。
「僕は自分のやったことに、後悔はしていません。何度同じ選択を迫られても、同じことをしたと思います」
あの頃の僕は…ってか、今もだけど。
追い詰められてた。ただ、自分の死に場所が欲しかった。
死ぬ為なら、死んでも良いくらいの気持ちだった。
僕を殺してくれる人が欲しかった。
「僕は、あの村であなたに会うまでの間も、各地で似たようなことを繰り返してました」
天音さんの村だけが、特別だった訳じゃない。
あれくらいのことは、もう数えられないくらいやってきた。
僕にとっては、珍しいことでもなければ、罪悪感を感じることでもなかった。
それで殺された大勢の人々は、今も僕を恨んでいるのだろう。
今目の前にいる、この人も。
「反省もしていないのに、謝ったところで、それは口先だけの詭弁ですから」
そんな意味のない謝罪は、天音さんも聞きたくないだろう。
だから、僕は謝らない。
悪いことをしたとは思ってる。
でも、それに対する後悔はない。
その上で、「この人でなし」と天音さんに殴られようと。
「村人の墓の前で土下座してこい」と怒鳴られようと。
甘んじて受け入れるが、でもそれは所詮…茶番でしかない。
今だって、僕を殺してくれそうな魔導師が何処かにいると聞けば、探してみたくなる。
そんな衝動に駆られることがある。
だから…。
「…謝って欲しいとは、思ってない」
天音さんが、長い沈黙を破った。