神殺しのクロノスタシス2
三人で、紅葉眺めながら入浴。
なかなか良い景色だ。
「しかし熱くないですか?お湯。僕茹でられてる気分なんですけど」
お前はさぁ。
少しくらい、情緒を楽しむとかそういう気配りはない訳?
そりゃちょっと熱いけども。
でも温泉のお湯って、大体こんなもんだろ。
「そう?私には丁度良いくらいだけど」
と、シルナ。
「あぁ成程。お湯の設定温度がお年寄り向けなんですね。それで僕ら若者には熱く感じると」
「…羽久」
「…何だよ」
「ナジュ君がね、私に酷いこと言うの」
ちょっと涙目だった。
こいつの悪いところは、人の心が読めることではなく。
思ったことを、何でもポンポン口に出すところだな。
悪い癖だ。
しかも、今更更正出来ない悪癖。
それどころか。
「女湯覗けないかなー。この、壁の隙間から覗きスポット的な…」
教師として、いや人として、越えてはいけない一線を越えようとしている。
コンビニにおにぎり買いに行くくらいの気軽さで。
「馬鹿かお前は!やめろ」
お前のせいで、イーニシュフェルト魔導学院の関係者は出入り禁止にします、とか言われたらどうするんだ。
大体ベルカに申し訳が立たんだろ。
しかも、お前には心に決めた女性がいるんじゃなかったのか。
「分かってないですね羽久さん。それはそれ、これはこれでしょ」
何?その頭悪い理論。
言いつけるぞリリスに。
まぁ、俺達がリリスに接触することは出来ないんだけど。
しかし。
ナジュみたいな不埒者対策は、しっかりしているらしく。
「ちらりとも見えませんね」
「そりゃ何より」
そもそも隣、男子生徒達が入ってる男湯だろ。
覗き魔対策万歳。
「なぁんだ、つまらないなぁ」
もう、今後こいつを遠足に連れてくるのやめようぜ。
折角の綺麗な景色が、一人のスケベ教師のせいで台無し。
…で、その間のシルナは。
「あぁ…。良いお湯に良い景色…。風情があって良いねぇ」
…めちゃくちゃ露天風呂を満喫してる。
そりゃ良かったな。
一生入ってても良いぞ。
「置いて帰ります?学院長。多分今、僕達が勝手に出ていっても気づきませんよ」
「お前は鬼だな」
いや、俺もちらっと思ったけどさ。
さすがに、実行に移そうとは思わんぞ。
「しかし熱い。僕このままじゃ、茹でナジュになっちゃいますよ」
「お前うるさいから、熱いなら先に上がれよ」
「そうします。フルーツ牛乳ないかなー。あと女湯覗き、」
「早く出ていけ」
「はーい」
全く。
あいつのせいで、折角の景色が全然楽しめてねぇよ。
楽しんでるの、現状シルナだけじゃん。
そもそも生徒の為の遠足なんだから、生徒が楽しんでくれれば、それで良いんだけどな。
なかなか良い景色だ。
「しかし熱くないですか?お湯。僕茹でられてる気分なんですけど」
お前はさぁ。
少しくらい、情緒を楽しむとかそういう気配りはない訳?
そりゃちょっと熱いけども。
でも温泉のお湯って、大体こんなもんだろ。
「そう?私には丁度良いくらいだけど」
と、シルナ。
「あぁ成程。お湯の設定温度がお年寄り向けなんですね。それで僕ら若者には熱く感じると」
「…羽久」
「…何だよ」
「ナジュ君がね、私に酷いこと言うの」
ちょっと涙目だった。
こいつの悪いところは、人の心が読めることではなく。
思ったことを、何でもポンポン口に出すところだな。
悪い癖だ。
しかも、今更更正出来ない悪癖。
それどころか。
「女湯覗けないかなー。この、壁の隙間から覗きスポット的な…」
教師として、いや人として、越えてはいけない一線を越えようとしている。
コンビニにおにぎり買いに行くくらいの気軽さで。
「馬鹿かお前は!やめろ」
お前のせいで、イーニシュフェルト魔導学院の関係者は出入り禁止にします、とか言われたらどうするんだ。
大体ベルカに申し訳が立たんだろ。
しかも、お前には心に決めた女性がいるんじゃなかったのか。
「分かってないですね羽久さん。それはそれ、これはこれでしょ」
何?その頭悪い理論。
言いつけるぞリリスに。
まぁ、俺達がリリスに接触することは出来ないんだけど。
しかし。
ナジュみたいな不埒者対策は、しっかりしているらしく。
「ちらりとも見えませんね」
「そりゃ何より」
そもそも隣、男子生徒達が入ってる男湯だろ。
覗き魔対策万歳。
「なぁんだ、つまらないなぁ」
もう、今後こいつを遠足に連れてくるのやめようぜ。
折角の綺麗な景色が、一人のスケベ教師のせいで台無し。
…で、その間のシルナは。
「あぁ…。良いお湯に良い景色…。風情があって良いねぇ」
…めちゃくちゃ露天風呂を満喫してる。
そりゃ良かったな。
一生入ってても良いぞ。
「置いて帰ります?学院長。多分今、僕達が勝手に出ていっても気づきませんよ」
「お前は鬼だな」
いや、俺もちらっと思ったけどさ。
さすがに、実行に移そうとは思わんぞ。
「しかし熱い。僕このままじゃ、茹でナジュになっちゃいますよ」
「お前うるさいから、熱いなら先に上がれよ」
「そうします。フルーツ牛乳ないかなー。あと女湯覗き、」
「早く出ていけ」
「はーい」
全く。
あいつのせいで、折角の景色が全然楽しめてねぇよ。
楽しんでるの、現状シルナだけじゃん。
そもそも生徒の為の遠足なんだから、生徒が楽しんでくれれば、それで良いんだけどな。