神殺しのクロノスタシス2
しかし。


問題が起きたのは、試験が終わり、採点も済ませ、二学期の成績表を作成し。

そろそろ、二学期も終わりの頃だった。

その日。

イーニシュフェルト魔導学院に、とある来客があった。

これ自体は、特に珍しいことではない。

我がイーニシュフェルト魔導学院には、よく来客がある。

そして、最近イーニシュフェルト魔導学院にやって来た来客は、原則イレースが対応する。

今まではシルナ分身が対応していたのだが、やはり客相手に分身では失礼なので。

しかし。

今回は、それが仇になった。

俺が事の次第を聞き付け、現場に駆け付けたときには。

「何よこの学校は!ここが天下のイーニシュフェルト?こんなの聞いてないわ!ふざけてるの!?」

「いや、ふざけてるのはあなたの服でしょ。何ですかその国旗みたいな色」

「我が校に落ち度は何一つありません。お引き取りください」

「~っ!!」

最早そこは、阿鼻叫喚の様相を呈していた。
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