神殺しのクロノスタシス2
悲報。
折角お悩み相談室を開いたのに、まともなカウンセラーが一人もいない。
危機的状況である。
「あ、そうだ。学校での悩みと言えば、定番があるじゃないですか」
と、ナジュ。
「定番?」
悩みに定番があるのか?
「いじめですよ、いじめ。いじめに悩む生徒が相談に来たらどうします?」
「…!!私の学院に、いじめはないよ!そんなの絶対駄目!いじめ駄目!反対!はんたーい!」
シルナがうるせぇ。
例え話だっての。
「ナジュなら、何て答えるんだよ」
「簡単なことですよ、いじめなんて」
何だ、その軽いノリは。
「持ち物を捨てられたなら、そいつの鞄を焼却炉に投げ入れろ。拳で殴られたら椅子で殴り返し、悪口を言われたらそいつの顔面に唾を吐け。これで解決です」
それで解決出来るのはお前だけだ。
目には目を、どころじゃねぇ。
倍返しじゃん。
そんな根性の強い奴は、そもそもターゲットにすらならないだろ。
「イレースだったら?」
「当該生徒を呼び出し、退学処分にします」
過激。
「速攻退学ですか。厳しいですね」
「厳しいものですか。当然です。イーニシュフェルト魔導学院の生徒ともあろう者が、いじめをするなんて、学院の恥です。また、そんな生徒はどうせ、ろくな魔導師になりません。追放するべきです」
うーん…。
イレースの言い分も分かる。
まぁ、いじめの内容にもよるがな。
ちょっと陰口叩くくらいなら…。いや、それも陰湿だけど…。
暴力が絡んでるなら、確かに退学も視野に入るな。
イレースの言う通り、学院の恥だ。
「羽久さんだったら、どうするんです?」
「…まず、いじめの真偽を確かめて、程度に応じて処罰する」
「面白みも糞もない回答ですね」
「殴るぞお前」
何でも倍返しにするお前より、遥かにマシだ。
折角お悩み相談室を開いたのに、まともなカウンセラーが一人もいない。
危機的状況である。
「あ、そうだ。学校での悩みと言えば、定番があるじゃないですか」
と、ナジュ。
「定番?」
悩みに定番があるのか?
「いじめですよ、いじめ。いじめに悩む生徒が相談に来たらどうします?」
「…!!私の学院に、いじめはないよ!そんなの絶対駄目!いじめ駄目!反対!はんたーい!」
シルナがうるせぇ。
例え話だっての。
「ナジュなら、何て答えるんだよ」
「簡単なことですよ、いじめなんて」
何だ、その軽いノリは。
「持ち物を捨てられたなら、そいつの鞄を焼却炉に投げ入れろ。拳で殴られたら椅子で殴り返し、悪口を言われたらそいつの顔面に唾を吐け。これで解決です」
それで解決出来るのはお前だけだ。
目には目を、どころじゃねぇ。
倍返しじゃん。
そんな根性の強い奴は、そもそもターゲットにすらならないだろ。
「イレースだったら?」
「当該生徒を呼び出し、退学処分にします」
過激。
「速攻退学ですか。厳しいですね」
「厳しいものですか。当然です。イーニシュフェルト魔導学院の生徒ともあろう者が、いじめをするなんて、学院の恥です。また、そんな生徒はどうせ、ろくな魔導師になりません。追放するべきです」
うーん…。
イレースの言い分も分かる。
まぁ、いじめの内容にもよるがな。
ちょっと陰口叩くくらいなら…。いや、それも陰湿だけど…。
暴力が絡んでるなら、確かに退学も視野に入るな。
イレースの言う通り、学院の恥だ。
「羽久さんだったら、どうするんです?」
「…まず、いじめの真偽を確かめて、程度に応じて処罰する」
「面白みも糞もない回答ですね」
「殴るぞお前」
何でも倍返しにするお前より、遥かにマシだ。