神殺しのクロノスタシス2
「…でもね、ナジュ君」

「はい」

「まだ、終わってないよ」

「…そうですね」

僕も、そろそろそう思い始めてきたところだったんだ。

「…けじめ、つけにいかなきゃいけないですよね」

「…うん」

僕が土足で踏みつけた命に対する、ほんの少しの慰めにもならなくても。

僕は、けじめをつけなければならない。

それが、僕がこの面さげてこの世に生きてる、せめてもの、ちっぽけな代償なのだから。





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