神殺しのクロノスタシス2
俺の予感が…本当なのだとしたら…。

あいつは…まさか。

「…グラスフィア先生?」

黙り込んでしまった俺に、生徒達が不安そうに首を傾げた。

「…自習にする」

とにかく、急がなくては。

「え、自習?」

「うん、帰って皆に伝えて。今日は自習にする。あと」

俺は振り向いて、さっきまで時魔法の授業を受けていた生徒達に向かって、

「ごめん、君達も自習にする!」

生徒達は、驚いてポカンとしていた。

無言の抗議の声が聞こえてきそうだった。

いきなりどうしたんだ、と。

申し訳ないが、それを説明している時間がない。

「テキストの80ページ以降を読んで、予習しといてくれ!」

それだけ指示して、俺は学院長室に向かった。

生徒には悪いけど。

今は、授業どころじゃないかもしれない。

あいつ、あの馬鹿、あの死にたがりの馬鹿野郎は、もしかして…。
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