神殺しのクロノスタシス2
「そんな訳なので、僕はシルナ・エインリーの手口にどっぷりと嵌まり、完全に彼らの仲間になっちゃったんで、あなたと取引は出来ません」
「…愚か者めが」
「それは生まれつきです」
愚かでも、良いじゃないか。
ちょっと無様な人生の方が、後で振り返ったとき、充実してたように思えるもんだよ。
順風満帆な人生ほど、つまらないものはない。
そう思わないか?
「ならば、もう貴様に用はない」
「いや、そうは行かないんですよ」
僕は風魔法を飛ばし、出ていこうとするヴァルシーナを止めた。
「あなたに用がなくても、僕はあるんで」
「何の用事だ?」
「あなたを殺す」
贖罪のつもりか。
僕が殺してしまった人に対する、罪悪感の結果なのか。
それとも、シルナ・エインリー以下、僕に許しを与えてくれた人々への、恩返しなのか。
死にたがりの人生から、完全に脱却する為か。
まぁ、理由なんて何でも良い。
とにかく、僕は。
「あなたを殺します」
「…笑わせるな」
「顔、笑ってませんよ?」
「貴様ごときに、殺される私ではないっ!」
ヴァルシーナは、僕に杖を向けた。
そうだ、逃げるな。
こちとら不死身なのだ。
刺し違えてでも、この女を殺す。
「…貴様が、私に殺される?本気で思っているのか」
「え?あぁ…。一応不死身なので、僕」
「成程。何をされても自分は死なない。そうたかを括っている訳か」
「はい」
僕、正直者なので。
「ならば良いだろう。イーニシュフェルトの里の魔法がどんなものか、お前に教えてやる」
「…?」
ヴァルシーナが杖を振った、その瞬間。
僕は、何もない真っ白な空間に飛ばされた。
「…愚か者めが」
「それは生まれつきです」
愚かでも、良いじゃないか。
ちょっと無様な人生の方が、後で振り返ったとき、充実してたように思えるもんだよ。
順風満帆な人生ほど、つまらないものはない。
そう思わないか?
「ならば、もう貴様に用はない」
「いや、そうは行かないんですよ」
僕は風魔法を飛ばし、出ていこうとするヴァルシーナを止めた。
「あなたに用がなくても、僕はあるんで」
「何の用事だ?」
「あなたを殺す」
贖罪のつもりか。
僕が殺してしまった人に対する、罪悪感の結果なのか。
それとも、シルナ・エインリー以下、僕に許しを与えてくれた人々への、恩返しなのか。
死にたがりの人生から、完全に脱却する為か。
まぁ、理由なんて何でも良い。
とにかく、僕は。
「あなたを殺します」
「…笑わせるな」
「顔、笑ってませんよ?」
「貴様ごときに、殺される私ではないっ!」
ヴァルシーナは、僕に杖を向けた。
そうだ、逃げるな。
こちとら不死身なのだ。
刺し違えてでも、この女を殺す。
「…貴様が、私に殺される?本気で思っているのか」
「え?あぁ…。一応不死身なので、僕」
「成程。何をされても自分は死なない。そうたかを括っている訳か」
「はい」
僕、正直者なので。
「ならば良いだろう。イーニシュフェルトの里の魔法がどんなものか、お前に教えてやる」
「…?」
ヴァルシーナが杖を振った、その瞬間。
僕は、何もない真っ白な空間に飛ばされた。