神殺しのクロノスタシス2
めちゃくちゃびっくりした。

いつの間に帰って来たんだ。

全然気配を感じなかったぞ。

しかも。

「制服だぼだぼじゃん…」

「Lサイズって書いてあったからね」

「お前のサイズじゃ、Sでも良いくらいだろ」

何故わざわざ、大きいのを選ぶんだ。

何がしたいんだお前は。

まぁ良い。とにかく綺麗さっぱりして戻ってきたんだから。

「今、僕の話してた?」

「してたよ。これからどうするかって」

「令月君は、どうしたい?」

「…んー…」

たっぷりと余った制服の袖を、ぷらぷらしながら。

「実家に帰りたかったら、送ってあげる。それとも施設に…」

「よし、決めた」

「え?」

「ここで、働かせてもらうことにする」

…。

…。

…。

シルナと二人、顔を合わせてたっぷり10秒ほど。

「…はぁっ!?」

お前、今、何て言った?
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