神殺しのクロノスタシス2
結果。

一発ドカンどころじゃなかった。

原子力爆弾規模だった。

令月が力魔法をかけるなり、小さな火が巨大な炎の塊となり、シルナの作った異空間が破壊された。

咄嗟に俺が時魔法で時間を止め、と同時にシルナがまた空間魔法で、俺達をもといた学院長室に転送した。

この咄嗟の連携がなければ、俺達は今頃、被爆した上に亜空間を漂っていたことだろう。

それくらい凄い威力だった。

で、その爆発を引き起こした張本人は。

「…?」

僕、また何かやっちゃいました?顔。

…やっちゃいました?じゃないよ。

「…全力で、威力調節というものを教えないと死者が出ますね。まぁ僕は不死身ですが」

誰もがお前みたいに、不死身だったら良かったんだけどな、ナジュ。

そうじゃないから。

これ、マジで実技授業の稽古場じゃなくて良かった。

死ぬぞ。

「と、とにかく…これを威力調節出来るようになったら、な、何とか実技授業は乗り切れる…かな?」

ちょっと不安になってきたな。

まぁナジュがいるから、最悪ヤバいことになったら、ナジュが庇ってくれるだろう。

うん、そう信じよう。
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