はじめのいーっぽ

 ある晴れた日のことでした。
 ウサギの兄弟が、家の窓から、外の景色を眺め喜んでいました。
 昨日まで降っていた雨が止み、みんなが遊ぶ広場に出かけようと考えていたからです。

「お兄ちゃん 、お兄ちゃん。みんな来ているかな」

「きっと大勢の子が遊んでいるよ、だって僕たちも、晴れるのを楽しみにしていたんだから」

 ウサギの兄弟は不安と期待を膨らませ、広場に向い出かけました。
 
 しばらく歩くと、一本道を塞ぐように大きな水溜まりがありました。
 兄弟ウサギは避けるように、右に行ったり、左に行ったりして、どこからか通れないか考えています。
 ですが、その水溜まりは、道のはじからはじまで広がり、またぐことも出来なぐぐらいの大きさでした。
 
 弟ウサギはしょんぼりします。

「これでは通れないね、おうちに逆戻りだ」

 お兄さんウサギ考えると、決心をすように言いました。

「そうだ、この水溜まりを一緒に飛び越えてみようよ」

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