はじめのいーっぽ
ある晴れた日のことでした。
ウサギの兄弟が、家の窓から、外の景色を眺め喜んでいました。
昨日まで降っていた雨が止み、みんなが遊ぶ広場に出かけようと考えていたからです。
「お兄ちゃん 、お兄ちゃん。みんな来ているかな」
「きっと大勢の子が遊んでいるよ、だって僕たちも、晴れるのを楽しみにしていたんだから」
ウサギの兄弟は不安と期待を膨らませ、広場に向い出かけました。
しばらく歩くと、一本道を塞ぐように大きな水溜まりがありました。
兄弟ウサギは避けるように、右に行ったり、左に行ったりして、どこからか通れないか考えています。
ですが、その水溜まりは、道のはじからはじまで広がり、またぐことも出来なぐぐらいの大きさでした。
弟ウサギはしょんぼりします。
「これでは通れないね、おうちに逆戻りだ」
お兄さんウサギ考えると、決心をすように言いました。
「そうだ、この水溜まりを一緒に飛び越えてみようよ」
< 1 / 7 >