はじめのいーっぽ
語り合いながら広場に着くと、そこには大勢の子供たちが、すでに遊んでいました。
ふらふらになりながら、自転車の練習をする子。
縄跳びを、足に絡ませながらも挑戦する子。
木や草花の絵を描く子もいました。
ウサギの兄弟は、なんだか嬉しくなっていました。
どんな小さなことでも、みんなが必ず、一歩を踏み出せると発見したからです。
夕方になり家に帰ると、晩御飯は、大好きな野菜のスープです。
ですが、中には二匹の嫌いな、ピーマンも入っていました。
いつものように鼻を指でつまみ、ピーマンを食べようとしました。
ウサギの兄弟は目が合うと、今日のことを思い出し食べるのを止めています。
はじめのいーっぽ。
はじめのいーっぽ。
同時につまむ指をどかすと、勢いをつけピーマンを口に運びます。
「にがーーーーーい」
二匹の苦い一歩は、美味しい一歩に変わるまで、何度も何度も経験するのでした。
おしまい
ふらふらになりながら、自転車の練習をする子。
縄跳びを、足に絡ませながらも挑戦する子。
木や草花の絵を描く子もいました。
ウサギの兄弟は、なんだか嬉しくなっていました。
どんな小さなことでも、みんなが必ず、一歩を踏み出せると発見したからです。
夕方になり家に帰ると、晩御飯は、大好きな野菜のスープです。
ですが、中には二匹の嫌いな、ピーマンも入っていました。
いつものように鼻を指でつまみ、ピーマンを食べようとしました。
ウサギの兄弟は目が合うと、今日のことを思い出し食べるのを止めています。
はじめのいーっぽ。
はじめのいーっぽ。
同時につまむ指をどかすと、勢いをつけピーマンを口に運びます。
「にがーーーーーい」
二匹の苦い一歩は、美味しい一歩に変わるまで、何度も何度も経験するのでした。
おしまい