一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
「愛、呼んでるわよ?」
お昼休み、お弁当の後生物の教科書とにらめっこしていると隣で日本語検定の勉強をしていたミカリンに肩を叩かれた。
顔を上げると教室の入り口で小さく手を振るはるひちゃん。
クラスが離れてから廊下ですれ違うときに挨拶するくらいでしか最近話せていないはるひちゃん。
そういえば玲からもあんまり話、聞かないな。
「はるひちゃん、どうしたの?」
「愛ちゃん…ちょっといいかな?」
なんだか顔が青い。
体調悪いのかな?
あたしははるひちゃんについて廊下の端っこまできた。
休み時間だけどここは人が少ない。
「愛ちゃん、一ノ瀬君の進路聞いた?」
あ、…そのことか…!
「うん、北海道だってね。あたしも昨日聞いてびっくりして…」
「あたし、一ノ瀬君に…別れようって言ったの。」
は、はい!?
「はるひちゃんが!?玲に?」
はるひちゃんは今にも泣き出しそうな顔で頷いた。
お昼休み、お弁当の後生物の教科書とにらめっこしていると隣で日本語検定の勉強をしていたミカリンに肩を叩かれた。
顔を上げると教室の入り口で小さく手を振るはるひちゃん。
クラスが離れてから廊下ですれ違うときに挨拶するくらいでしか最近話せていないはるひちゃん。
そういえば玲からもあんまり話、聞かないな。
「はるひちゃん、どうしたの?」
「愛ちゃん…ちょっといいかな?」
なんだか顔が青い。
体調悪いのかな?
あたしははるひちゃんについて廊下の端っこまできた。
休み時間だけどここは人が少ない。
「愛ちゃん、一ノ瀬君の進路聞いた?」
あ、…そのことか…!
「うん、北海道だってね。あたしも昨日聞いてびっくりして…」
「あたし、一ノ瀬君に…別れようって言ったの。」
は、はい!?
「はるひちゃんが!?玲に?」
はるひちゃんは今にも泣き出しそうな顔で頷いた。