一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
だ、誰?
「凛太郎、お前勝手に入ってくんなって何度も…」
「ええから!!はようきて!助けて!!あいつ飛びよるねん!」
その凛太郎、と真兄が呼んだ男の人はそのまま強引に真兄の腕を掴んで外に出て行ってしまった。
残されたあたしと直君は唖然として顔を見あわせる。
「なんか、すごいね。」
「うん、嵐みたいだった…」
そして数分後、今度はすごくニコニコしながらまたその人と真兄が部屋に戻ってきた。
「いやー、すんませんね!なんせ部屋にゴキ…嫌や、口に出すのも無理!!」
「悪い、なんかこいつの部屋にゴキブリが出たらしくて退治に付き合わされた。」
「おい!俺がわざわざ言わんといたことを!」
あたしと直君は口を挟むすべもなく、その二人のまるで漫才のようなやり取りをただただ聞いている。
「こいつは隣の部屋で同じ大学の町田凛太郎。」
「はじめまして!えっと、愛ちゃんに直君?やっけ?いやー、真がベタ惚れするだけあって可愛いなぁ!」
「凛太郎、お前勝手に入ってくんなって何度も…」
「ええから!!はようきて!助けて!!あいつ飛びよるねん!」
その凛太郎、と真兄が呼んだ男の人はそのまま強引に真兄の腕を掴んで外に出て行ってしまった。
残されたあたしと直君は唖然として顔を見あわせる。
「なんか、すごいね。」
「うん、嵐みたいだった…」
そして数分後、今度はすごくニコニコしながらまたその人と真兄が部屋に戻ってきた。
「いやー、すんませんね!なんせ部屋にゴキ…嫌や、口に出すのも無理!!」
「悪い、なんかこいつの部屋にゴキブリが出たらしくて退治に付き合わされた。」
「おい!俺がわざわざ言わんといたことを!」
あたしと直君は口を挟むすべもなく、その二人のまるで漫才のようなやり取りをただただ聞いている。
「こいつは隣の部屋で同じ大学の町田凛太郎。」
「はじめまして!えっと、愛ちゃんに直君?やっけ?いやー、真がベタ惚れするだけあって可愛いなぁ!」