一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
なんやかんやであっという間だった三年生の文化祭。

「おつかれさまー!我がクラスは残念ながら2位という惜しい結果でしたが、楽しかったので良し!てことで、指導者兼伴奏者の相沢さんありがとー!」

「ありがとー!」

「ミカリーン!よかったよー!」

ただいま教室でプチ打ち上げ中。

初めはクラスで少し浮いてたミカリンもすっかりみんなの中心にいる人気者。

「愛、あなた本番中舞台から落ちそうだなったでしょう?ヒヤヒヤさせないでよね!」

ドッとクラスから笑いが起こる。

もう!

ミカリンそれみんなの前で言わないでよ!

「お疲れ様!先生からはジュースのおごりだ!」

「イェーイ!」

なんだかこうしてるともう全部終わっちゃったんだなって寂しくなる。

あとは体育祭だけ。

それが終われば三年生は本当に受験モード突入だ。

毎週末の模試、月に二回の実力テスト、毎日のように職員室で行われている面談。
< 177 / 408 >

この作品をシェア

pagetop